銀行預金だけでは危険な理由

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はい三好です
今回は銀行預金だけでは危険な理由についてお話しします

 

業務上、今まで500人以上のお客様と資産運用にまつわるお話をさせていただいてきたのですが、その中でもよく会話中に出てくる内容として、

「やっぱり銀行預金が1番安全ですよね。減ることも元本割れすることもないですし。」

という返答をされることが、時々ございます。

おっしゃることもわかりますし、銀行預金自体は銀行の倒産、預金封鎖とか、ATMの手数料とか、そういったことを除けば基本的に元本が割れるということはありません。

ですが、全くリスクがないのかというとそういうわけではありません。

 

銀行預金も考え方によっては一つの資産運用です。
そして銀行預金には銀行預金のリスクがあります。

今回はそのリスク危険性についてお話ししていきます。

みなさんが利用する銀行預金のリスクですから、ぜひ最後まで見てご理解ください。

 

銀行預金だけでは危険な理由1つ目はインフレです。

皆さんも聞いたことはあると思いますが、インフレとは物の価値、つまり物価が上昇する経済を言います。

そして現在の日本、
安倍政権ではこの物価上昇率を2%まで引き上げようと経済、金融政策を行なっています。

つまり毎年2%、物の値段が上昇する経済にしようとしているわけです。

もし実現すれば100万円の商品が来年には102万円になり、その翌年には104万になり、というように物の値段が上がります。

こういった物価が上がる状況では、相対的にお金の価値が下がります。

 

例えば100万円の新車が来年102万円に値上がりしても、あなたの銀行預金の100万円は大した利息もつかないので100万円のままです。

100万円という額面は変化ありませんが、もともと変えたであろう新車が来年には買えなくなっているので、物価が上がる経済では、その物価と同じように額面も増えない限りお金の価値は下がってしまうのです。

また価格の値上がりという、目に見える形でインフレを体験することも有れば、気付かないうちに、インフレの影響を受けていることもあります。

食料品が典型的ですが、先程の100万円の新車の例とは違って価格は変わらないけど、中身が減っているということもあります。

隠れ値上げ、とも言われますが、昔に比べて、お菓子の内容量が少し減った気がする、というような体験ありませんか?

これ、実際に中身減ってるんですよね。
料金は変わらないけど、中身が減ってるパターンです。

参考に内容量の変更された商品の一覧がこちら。
驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

政府が物価を2%上昇させると言っている中、増えない現金をずっと持つことは、言うなれば
2%ずつ価値が下がっている資産を持っていることと同じになります。

 

その点はしっかりと理解しておきましょう。

 

またインフレとは違いますが、去年の10月から消費税が8%から10%に引き上げられました。

当初は反対の声も大きかったですが、時間の経過とともにその声も薄れて、今では違和感なく10%の消費税を払っています。

これも見方を変えると8%から10%に増税した時点で、みなさんの資産の2%減ったことと同じ意味なんですね。

1000万円お持ちの方は20万減ったことと同じになるわけです。

こうやって気付かないうちに、私たちの財布はこっそり手を突っ込まれて、お金を抜き取られて行くんですね。

お話しそれましたが、インフレについては以上です。

 

 

銀行預金だけでは危険な理由2つ目は円安リスクです。

 

 

皆さんもご存知の通り日本経済は少子高齢化でどんどんと縮小傾向にあります

人口も減っていき、国内のGDP成長率もアジア諸国に追い抜かれ、将来の見通しはお世辞にも明るいと言えません。

その一方で、日本以外の世界中の国々は人口が増え続け、今以上に活発化していきます。

そのような中で、日本円が今後も強い通貨価値を維持し続けるのは、難しいと想定されています。

長い目で見ると、日本円は価値が下がっていく

つまり、円安方向に動いていくと想定されています。

こればっかりは、その時々になってみないと分からないのですが、そういったリスクがあるよというのはご理解ください。

そして円安になる、ということは、具体的に我々の生活にどのような影響を、与えるでしょうか。

円安、と聞くと株が上がって、良いイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

ここで、なぜ円安になると株が上がるのか、ご説明します。

円安になると有利になるのは、輸出企業です。

簡単な例で話すと1ドル100円の時にリンゴを1ドルで輸出すると100円が受け取れます

円安になり、1ドル110円の為替レートの時、同じリンゴを輸出すると110円売上が上がり、同じ商品でも1割も価格が変わってきます。

リンゴ1つだけ輸出することはあり得ませんが、トヨタ自動車でいうと為替が1円動くだけで利益が400億も動いてしまうんですね。

そして日経平均に採用されている日本企業の多くは製造業で海外との取引で円安がプラスに働く企業が多いので日本株は円安で上昇するんですね。

ただその一方で円安は、輸入企業にとってはマイナスに働きます。

具体的には原油、ガソリンなどのエネルギー資源、食料品、衣類などですね。

生活にまつわる商品が多く、円安での輸入価格の高騰は、消費者の私たちにとってもろに影響を受けます。

ですので、この円安の際に資産価値が相対的に上がるもの。
具体的には外国の資産に分散投資しておくことが有効になります。

2つ目の 円安については以上です。

 

そして最後、預金だけでは危険な理由3つ目は銀行経営の悪化です。

 

皆様もよく、ご存知の通り、マイナス金利制作の結果、銀行の融資、貸し出し業務での利益は減少し、銀行は以前ほど儲からなくなりました。

銀行同士の統廃合が増え、新入社員の採用数の減少、店舗の閉鎖など、明らかなコスト整理が進んでおります。

それによって銀行が破綻するとか、金融危機で預金封鎖になるとか、そこまでの話をするつもりはありませんが、

その利益の減った分というのは今後必ず預金者のみなさまにしわ寄せが行きます。

例えばATMの手数料の増加、あとは年間管理料の導入なども検討されています。

というか導入しないと、今後やっていけないんじゃないかなと思いますね。

 

 

みなさま、銀行のATMを何気なく利用されていますが、あれって通帳代とか、ATMの機械の電気代とか、管理する手間とかを全部ひっくるめて、一人当たり年間1200円くらいかかっているらしいです。

 

だから手数料を貰わないと、銀行は赤字なんです。

 

まだ管理費用の大々的な導入はされていないですが、みずほやUFJなど、どこか1こうがやりはじめたら一気に広がると思いますね。

そういう意味でも銀行預金だけでは危険ですし、何よりもったいないなとも、思います。

 

 

3つ目の理由 銀行の経営危機については以上です。

 

 

じゃあそんな危険を回避するためにはどうすれば良いのか、というと。

他のYouTuberさんでも、タンス預金をオススメしている方もいるんですが、これは私はあまりオススメしていません。

というのも、泥棒もそうですけど、昨今の水害や地震、火事のリスクが怖いんですよね。

 

もしそうなった場合に保証も全くされないし、復帰できなくなってしまうので、私はお勧めしません。

それに大きい金額になればなるほど、タンス預金は現実的ではないと思います。もちろん全否定はしないでふけどね。

やはりインフレにそなえる、外貨を持つ、銀行のリスクにそなえるという観点で考えると1つはアメリカ株、特にSP500などのインデックスに投資する、
また分散投資で米ドル建ての債券もいいと思います。

もう少しリスクを、落として外貨預金、
そして現金よりはマシという意味で個人向け国債10年ものと言った選択ができると思います。

とりあえず最低でも個人向け国債というのがベターかと思います。

これはリスクの許容度合いによっても変わりますので。ご自身にあった形で組まれることをお勧めします。

 

 

それではまとめます。

 

 

銀行預金だけでは危険な理由
1つめはインフレ
現金の方は日に日に下がっています。その点は理解しましょう、

 

2つめは円安でリスク
日本円以外の通貨、主に米ドルで分散しましょう。

 

3つめは銀行経営の悪化

今後手数料は値上がりします。お金の置き場所を、他にも探してみましょう。

 

最後までご視聴ありがとうございました。